タワーといえば。
帰りの新幹線が仙台を通った時、
右手に緑色にライトアップされたテレビ塔が見えて、
「ああ、これか!」
と思いました。
というのも、少し前に『鉄塔家族』(佐伯一麦 著 / 朝日文庫)という小説を
読んでまして。
タイトルの“鉄塔”というのが、まさにこのテレビ塔のこと。
その鉄塔のそばに暮らす人々の、オムニバス形式のお話なんですが、
この作中に、塔のライトアップが翌日の天気予報になっているということが
書かれていたのです。
白は晴れ、オレンジは曇、緑は雨・雪、という風に。
わたしが見た時は、緑。
ていうか、すでにその時、仙台は大雪が降ってたんですけど(笑)
温度差と水滴で霞む車窓にぼんやりと浮かび上がる緑の鉄塔。
寂しげで、でもどこか優しげなその姿。
あの塔の下に、小説に出てきた人々が、
様々な出会いや別れを繰り返し、色々な出来事に一喜一憂したりしながら、
日々の生活を送ってるんだなぁ、と思ったら、
遠く離れた東北の地で、知り合いに偶然会ったような気持ちになりました。
仙台の方は、この塔が見えると、帰ってきたなぁ、と思うのかしら。
2008-03-26(Wed) 11:25|
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