昨日買った本。
『魔王』(伊坂幸太郎 / 講談社文庫)
そして今日、読み終わりました。
伊坂作品はいつもこんなペースで読んでしまう。
止められないのです。
今回は、いつも以上に迫りました。
というか、物凄く切羽詰った気持ちになった。
多分、小説の中に描かれている世情が、
今現在とあまりにもリンクしているから、だと思います。
「果たして、わたしは自分で思考しているのだろうか?」
「自分で出した答えに沿って、たとえ一人きりでも行動できるだろうか?」
何度もそう考えました。
それよりなにより、
「自分で考えて出した答えだからといって、それは絶対正しいことなのだろうか?」
と。
読んでいて、常に感じたのが、
今、わたしは何かに試されている、ということ。
時代に、世界に、地球に、
そして、何か未知なるものに。
それこそが、もしかしたら“魔王”なのかもしれない。
2008-09-22(Mon) 22:39|
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『ジョゼと虎と魚たち』(田辺聖子 / 角川文庫)を読みました。
と、その前に。
犬童監督の同名の映画の方を先に観ました。DVDで。
生意気で我儘で愛らしい足の悪いジョゼ。
そんなジョゼに、自分の日常そのままで接する恒夫。
破綻の後の二人の姿にこそ「ああ、田辺聖子っぽい…」とは思ったものの、
全体的に「ピュアで、切ない」という印象を持ちました。
原作もそんな感じなのかと思って読んでみたら…
ああ、やっぱり田辺聖子だった(笑)
そして、映画のジョゼもやっぱり間違いなく田辺作品の女性だな、と。
多分、視点が違うんだろうな。
映画は恒夫(男性)の目線。
行動的で、ロマンチストで、センチメント。
小説はジョゼ(女性)の目線。
思慮深くて、打たれ強くて、リアリスト。
映画のジョゼの数年後の姿が、小説のジョゼなんじゃないかなと思いました。
しっかし…この小説。
ここまで女の思考回路を描かれてしまったら、
もうこっちは苦笑を漏らさざるを得ない(笑)
「うっわ〜、図星指されちゃったわ〜」みたいな。
「解る、解るけど、それ言っちゃったらさぁ!」みたいな。
この短編集を読んで、しみじみと、
自分は賢い“女”じゃないな〜と実感しました(笑)
でも、人間としてはまぁ結構楽しく生きてるから、
プラマイで言えばちっちゃくプラス、だと信じたい(笑)
2008-09-17(Wed) 20:55|
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そういえば、先月、一関に行ったんですが。
帰りの新幹線が仙台を通った時、
右手に緑色にライトアップされたテレビ塔が見えて、
「ああ、これか!」
と思いました。
というのも、少し前に『鉄塔家族』(佐伯一麦 著 / 朝日文庫)という小説を
読んでまして。
タイトルの“鉄塔”というのが、まさにこのテレビ塔のこと。
その鉄塔のそばに暮らす人々の、オムニバス形式のお話なんですが、
この作中に、塔のライトアップが翌日の天気予報になっているということが
書かれていたのです。
白は晴れ、オレンジは曇、緑は雨・雪、という風に。
わたしが見た時は、緑。
ていうか、すでにその時、仙台は大雪が降ってたんですけど(笑)
温度差と水滴で霞む車窓にぼんやりと浮かび上がる緑の鉄塔。
寂しげで、でもどこか優しげなその姿。
あの塔の下に、小説に出てきた人々が、
様々な出会いや別れを繰り返し、色々な出来事に一喜一憂したりしながら、
日々の生活を送ってるんだなぁ、と思ったら、
遠く離れた東北の地で、知り合いに偶然会ったような気持ちになりました。
仙台の方は、この塔が見えると、帰ってきたなぁ、と思うのかしら。
2008-03-26(Wed) 11:25|
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待ちに待っていた本が、ようやく文庫化しました。
『劇場の神様』(原田宗典 / 新潮文庫)
東京壱組の座付作家だった原田さん、舞台裏の役者描写はとてもリアルです。
その公演中で一番の出来栄えの舞台を、
「初日が出る」とか「神様が来てる」とか言うそうです。
客席の空気と、役者の力と、裏方の支えと、
すべてが上手くシンクロした時に神様は来るのか、
それとも、神様が来てるから上手くシンクロするのかは分かりませんが、
それでも、その3つの力のどれが欠けても、最高の瞬間は訪れないのです。
そういう舞台を観ている時の事を思い出して、
「ああ、あの時、板の上の人たちも同じ気持ちで興奮していたんだな」と思い至り、
胸が熱くなりました。
それから、演じる事に魅せられた人は、幾つになっても、何時までたっても、
それを追いかけずにはいられないんだ、ということも。
勿論、観ているこちらも、そんな人たちを追いかけずにはいられないのです。
2007-08-04(Sat) 15:18|
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今月がお誕生月という方々。
まずは自分、自分と同じ日に会社の上司、あとは友人が2人、高校の時の先生、
それと武豊さん、原田宗典氏も3月生まれ。
で、「誕生日だから原田さんなんかやるかな〜」と思ったら、案の定。
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WBC(ワンダホー・バースデイ・キャッチボール)開催
来る3月25日(日)、村長48回目の誕生日に、キャッチボール大会を開催します。場所は「あなたらしき村」でおなじみ、調布・神代植物公園そばの原っぱ。その名もWBC(ワンダホー・バースデイ・キャッチボール)。本家WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)から1年、あの興奮がよみがえる?
WBC(ワンダホー・バースデイ・キャッチボール)開催概要
■日時
2007年3月25日(日)14:00〜16:00(予定)
※雨天の場合は、集合後に深大寺のそば屋に移動して「言葉のキャッチボール」となる可能性もあります。
■会場
神代植物公園そば、調布スポーツセンターの原っぱ(調布駅等よりバスにて)
■備考
できればグローブとボール(軟球)をご持参ください。※見学だけでも可
あくまでもご自分の責任においてご参加ください。村長はあんまり速い球は投げられません。村長に投げる際には要手心。
■主催
はらだしき村 WBC運営委員会
■後援
西早稲田キャッチボール連盟
==========詳しくは
こちらで。
…そうか、原田さん、もう48歳か…。
わたしが初めて原田さんを知った時、
原田さんは今のわたしと同じくらいの年だったはず…。
月日って、本当にあっという間に経つんだなぁ…。
25日かぁ…。
こんなこと考えたくないけど、
もし、万が一、
『TEXT』の楽が観られない事態に陥ったら、
行こうかなぁ。
2007-03-17(Sat) 00:13|
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『哀愁的東京』(重松清 / 角川文庫)
フリーライターがほぼ本職になりつつある、
長いスランプの途中にいる絵本作家が出会った人々のお話です。
重松清氏の本は、いつか読もうと思っていて、
今回、やっぱり読んでよかったと思いました。
重松さんは、現在でもフリーライターとしての活動を続けてらっしゃるのだそうで。
そのせいでしょうか、作中の人間(というか、人の愚かさ)に対する視線は
淡々としていながらも、ほのかな暖かさを感じずにはいられません。
哀愁とは、一体何なんでしょう。
失ってしまったものを、惜しみ、嘆く心。
失ってしまったものを、哀しく懐かしく想う事。
自分の中で失われたものの正体を、
人はいつも後になって知るのではないでしょうか。
取り返しのつかないほど、時間が経ってから。
その時に、人は、涙を流せるでしょうか。
わたしは、この本を読んで泣きました。
泣きながら、「わたしはまだ、本当の哀愁を知らないのだろう」と思いました。
乱暴な言い方をすれば、他人の哀しみだから、泣けるのだと。
けれどそれは、裏を返せば、
わたしはまだこんなにも何かに心を動かされるのだということでもある、
とも思いました。
作品の最終話、最後の方に、
ぼんやりとわたしが感じていたことが言葉になって現れた時、
ああ、そういうことか、と。
“泣ける”うちは、まだ何も諦めていないのだと。
まだ、優しさと強さを信じている証なのだと。
涙を流せなくなることは、もしかしたらとても楽なことなのかもしれません。
感情の起伏を平坦にすることは、モニタの中で横に一直線に伸びていく、
心電図の緑のラインを思わせます。
本当の哀愁を知る事が、良い事か悪い事かは分かりません。
望むと望まざるとに拘らず、いつかわたしも哀愁の正体を知り、
涙を流すことがなくなるようになるのかもしれません。
それとも、そんな日は、来ないかもしれません。
まだその真の姿を見たことのない今、
それでも哀愁を“感じる”ことが出来る程度には、
心の許容範囲を広く持っていたいと思います。
2007-01-28(Sun) 11:04|
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12月も半ばです。
押し迫ってます。
仕事もチケ取りも。
さて、最近はすっかり自分の本棚の本を読み返す日々が続いております。
先週は岩井俊二尽くしで、
『リリイ・シュシュのすべて』『スワロウテイル』
そして今日読み終わった『ラブレター』(三作とも角川文庫)。
『リリイ・シュシュのすべて』は、初めて読んだ時、
眉間にしわが寄るくらい気持ちが落ちましたね〜。
救いの無い話だなぁと。
でも、再読してみたら、確かにすごく「落ちる」けど、
前ほど嫌悪感はなかったです。
若さとか未熟さとか、それを自覚することは大事だけど、
自覚してしまうが故に産まれる理想と現実の齟齬を
認めることが出来るほどの強さをも併せ持つことは、
難しいことだとしみじみ感じました。
そういうことに上手く折り合いをつけることが出来ず、
微妙なバランスを不器用に保ちながら、
それでもひたすらに真っ直ぐな少年たち。
早熟な彼らの姿は、哀れでもあり、眩しくもあり、切なくもあり…。
そういえば、コレ読みながら、前に観た舞台『噂の男』を思い出しました。
あの不安定感が、何処か似ているのかも。
『スワロウテイル』は、逆に、ものすごく爽快な気分になりました。
ニヤリと笑いながら「ざまぁみろ!」と言いたくなります(笑)
自分を取り巻く環境も確かに重要なファクターだけど、
それ以上に、そこにいる自分をしっかりと見つめることが、
まずは基本なんだな、と思います。
『ラブレター』は、映画がすごく好きなんですよね〜。
あれは、キャストが絶妙だと思います。
小さな出来心から生まれた企みが、緩やかに過去を紐解いていく。
その密やかさ、静けさが、とても好きです。
樹と博子の恋は、樹にとっては、ナルシシズムの別の形なのかなぁ、と、
今回読んでちょっと思いました。
さ、明日からは『ウォーレスの人魚』(角川文庫)が控えております!
2006-12-11(Mon) 22:56|
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ようやくマウス買いました。
これで、タッチパッド使用のせいで指がつることもなくなります(笑)
さて、ここ1週間ほどの間、北村薫の"時の三部作"
『スキップ』『ターン』『リセット』(三作とも、新潮文庫)
を再読していました。
再読して感じたのは、その感性の瑞々しさ。
割と厚めの本ですが、決して言葉が無駄に綴られているわけではありません。
むしろ、言葉少なな印象が、わたしの中にはあります。
けれど、その表現をするために選ばれた言葉たちのひとつひとつが、
とても身近で、なのに新鮮で、物語の中の人物の感情が
とても真っ直ぐに飛び込んでくるのです。
この三作品に出てくる女性たちの、時間に対峙した時の潔さが、
とてもカッコよくて、切なくて、
通勤電車の中で読みながら、何度泣きそうになったことかしれません。
"時間"というのは、自分の外側にだけ流れているものではなく、
内側にも流れているものなのですね。
2006-11-28(Tue) 23:13|
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ちょっと前から気になってたマンガを買いました。
『リストランテ・パラディーゾ』(オノ・ナツメ / 太田出版)
まぁねぇ。
表紙にメガネのカメリエーレ(イタリア語でウェイターのこと)がいりゃあ、
そりゃ買っちゃうよね、わたし(笑)
イタリアのリストランテを舞台にしたお話です。
オーナーの奥さんの趣味で、老眼鏡をかけてることが雇用条件、という、
なんとも夢のようなリストランテ…。
案の定です。すごくいいです。
何と言っても絵にすごく雰囲気がある。
とても色っぽいんです。
いや、話自体はそういう話じゃないですよ?(笑)
この作者の他の作品も気になるなぁ、と思っていたら、
タイムリーに発売されていた2冊。
『さらい屋 五葉』(小学館)
『LA QUINTA CAMERA 〜五番目の部屋〜』(小学館)
『さらい屋〜』は、打って変わって舞台は江戸。
誘拐を生業とする一味と、頼りない浪人のお話。
こちらも色っぽい…。
『LA QUINTA〜』の方は、やはりイタリアが舞台。
4人の同居人と、五番目の部屋に下宿する留学生のお話。
こちらはちびキャラっぽい絵で、でもやっぱり雰囲気がある。和む感じです。
うーん、いいもの見つけたなぁ。
2006-07-30(Sun) 08:41|
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雨降りが続きますね。
梅雨はまだ明けなさそうな雰囲気。
まぁ、空梅雨よりはいいとは思いますが…
九州や四国の方は、そんなこと言ってられないほどの降り方。
さて、晴耕雨読ということで、
『十二国記』シリーズ(小野不由美 / 講談社文庫)を読み返すことにしました。
ここではないどこかにある、十二人の王と麒麟が治める、十二の国のお話。
只今、『月の影 影の海(上)』を読んでおります。
何度読んでも面白いですねぇ。
あの話を、これからどこにどうもっていくのか…大変興味があります。
あの国も、あの国も出てないし。
あの人もどうなってるのかさっぱりだし。
早く続きが出ないものでしょうか…。
2006-07-24(Mon) 22:45|
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